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ゴサムの歴史

2013年5月17日
ゴサムの歴史

1900年代初期には、世界に誇るニューヨークの五番街で大規模な工事が行われました。 まず、ユニバーシティクラブが新たに建てられました。そのイタリアのルネッサンス様式を彷彿させる外観は、五番街の洗練された街並みを生み出す最初の一歩となったとも言われています。そしてニューヨーク公立図書館の本館や、1904年の完成当時は街一番高い建物であった18階建てのセントレジスホテルもオープンしました。 ザ・ゴサム、現在のザ・ペニンシュラニューヨークもまた、そうした輝かしい一時代の一部でした。

古代ローマの女神、セレスとディアナは今日もなお、ホテルの正面玄関を華やげています。 豊穣の女神、セレスはこぼれんばかりの作物を抱え、また狩りの女神、ディアナは弓と矢を携えます。それぞれ、農業と商業のシンボルとみなされています。 19世紀終わりから20世紀の初めにかけて、農業は富の大部分を占める礎でした。一方で商業とは、当時も今も、果てしなく利益と優勢とを追う狩りに他なりません。

ザ・ゴサムは、その歴史において幾度となく売却が繰り返された後、1979年にスイス人のホテル経営者、レーン・ハットに買収されました。ハットは、工期約10年、工費2億ドルを費やし、大改装を行いました。 その改装により、ホテルの象徴となるヘルスクラブとプールがルーフトップに、そしてハット自らのディスコとジャズ好きが高じたニューヨーク最初のパブリックディスコ、ランテルディが地階にオープンしました。

ザ・ゴサムが香港上海ホテルズ社の手に渡ったのは1988年のことでした。香港上海ホテルズ社は同年、ザ・ペニンシュラニューヨークの営業を開始しましたが、1998年に4,500万ドルを費やした改装のため再び営業を停止しました。 –バスタブからご覧になれるテレビ付きの贅沢な広々としたバスルームなど、241室の客室は徹底的に改装され、ザ・ペニンシュラニューヨークはニューヨーク屈指のエリートホテルへと変身を遂げました。

数知れない劇的な改装にもかかわらず、ロビーの趣向を凝らした天井や後方の避難階段など、ザ・ゴサム建築当時の面影も残っています。昔の知恵の中には、現代にも通用するものがあるという証拠です。 ザ・ペニンシュラニューヨークは、今も五番街に佇み、疑いの余地なく、ニューヨークのランドマークのひとつとなっています。

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